今回は、iPhone,ipod,ipad に内蔵されている加速度センサーを使って、x,y,zの加速度を取得する方法について説明します。 加速度センサーとは、自由落下に対するデバイスの加速度を計測します。1の値はデバイスに1G の重力がかかっていることを示します(1G の重力は、デバイスが静止状態の時に感じる地球の重力)。加速度センサーはデバイスの加速度を X、Y、および Z の3軸方向で計測します。
912-1 今回作成するアプリは、3軸の加速度を取得し、ラベルに表示します。加えて、デバイスを左右に振る(傾ける)と、現在時刻を表示するというものです。 まず、加速度センサーを扱うには、UIAccelerometerを利用します。 XCode を起動し、View Based Application で新規プロジェクトを作成します。 今回は、「Accelerometer」という名前にしています。 Accelerometer.h を開き、以下のように設定します。

#import <UIKit/UIKit.h>

@interface AccelerometerViewController : UIViewController <UIAccelerometerDelegate> {

 

 IBOutlet UILabel *xLabel;

 IBOutlet UILabel *yLabel;

 IBOutlet UILabel *zLabel;

 

 IBOutlet UILabel *clockLabel;

 double accelX, accelY, accelZ;

}

@end

まず、加速度センサーを利用するために、UIAccelerometerDelegate を定義します。これで、UIAccelerometer のイベントを認識するようになります。 IBOutlet は、view 上にx,y,zの値を表示させるためのラベルと、デバイスが振られた時に、現在時刻を表示するラベルです。 doubel の行は、x,y,z の値を扱うための変数です。 Accelerometer.h を保存してください。 次に、AccelerometerViewController.xib をダブルクリックし、Interface Builder を起動します。 以下の画像のようになるように、ラベルを配置し、Outlet を接続してください。 912-2完了したら、保存して Interface Builder を終了します。 最後に、Accelerometer.m を開き、viewDidLoad メソッドと accelerometer メソッドを以下のように設定してください。

– (void)viewDidLoad {

 UIAccelerometer *accel = [UIAccelerometer sharedAccelerometer];

accel.delegate = self;

accel.updateInterval = 1.0f/10.0f;

 

[super viewDidLoad];

}

– (void)accelerometer:(UIAccelerometer *)acel

didAccelerate:(UIAcceleration *)acceleration {

accelX = acceleration.x;

accelY = acceleration.y;

accelZ = acceleration.z;

 

 

xLabel.text =[NSString stringWithFormat:@”x: %g”, acceleration.x];

yLabel.text = [NSString stringWithFormat:@”y: %g”, acceleration.y];

zLabel.text = [NSString stringWithFormat:@”z: %g”, acceleration.z];

 

NSLog(@”x: %g”, acceleration.x);

NSLog(@”y: %g”, acceleration.y);

NSLog(@”z: %g”, acceleration.z);

 

if (acceleration.y >= –0.5) {

NSDateFormatter *df = [[NSDateFormatter alloc] init];

df.dateFormat  = @”yyyy/MM/dd HH:mm:ss”;

NSString *str = [df stringFromDate:[NSDate date]];

clockLabel.text = str;

}

 

 

}

上記のコードは、viewDidLoad 内で、updateInterval で読み取り間隔を設定しています。 accelerometer 内の acceleration.x によって、x軸の加速度の値を取得し、ラベルに表示させています。取得した各値をそれぞれラベルに表示させています。 さらに、動きを確認するために、NSLogもセットしています。 最後の if文は、acceleration.y が、「-0.5」以上になれば、clockLabel に現在時刻がセットされるようにしています。 これで保存し、デバイス上で、ビルド&実行することで、動作確認出来ます。 現在時刻の取得 http://iphone-tora.sakura.ne.jp/nsdate.html 加速度センサー http://d.hatena.ne.jp/moto_maka/20090510/1241898972 http://japan.internet.com/developer/20100803/26.html

この投稿へのコメント

コメントはまだありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます。
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

CAPTCHA


ピックアップ記事

iPhone/iPadでプリントスクリーン

2011年01月08日 過去Blog
iPhone/iPadでプリントスクリーンをするには、ホームボタンと電源を切るボタン(正式名称不明^^;)を同時に押します。 作成されたファイルは、写真(カメラロール)内に保存されます。
「iPhone/iPadでプリントスクリーン」をはてなブックマークに追加

html、CSS テキストの自動折り返しを禁止する

2010年04月16日 過去Blog
<strong>white-space</strong> normal 標準 (初期値) nowrap 自動的な折り返しを禁止する prozac and alcohol…
「html、CSS テキストの自動折り返しを禁止する」をはてなブックマークに追加

[9]:SQLiteを使ってToDoリストアプリを作成(4)

2010年12月13日 過去Blog
今回がTodoリストの最後になります。SQLiteデータベースを使って、todoアイテムを追加・編集および、削除する詳細について扱って行きます。 以下の3つの記事を既に読まれている方を想定していますので、まだのかたは、先に以下の記事をご覧ください。 [6]:SQLiteを使ってToDoリストアプリを作成(1) [7]:SQLiteを使ってToDoリストアプリを作成(2) [8]:SQLiteを使ってToDoリストアプリを作成(3) …
「[9]:SQLiteを使ってToDoリストアプリを作成(4)」をはてなブックマークに追加

iOS 4.2 sdkのABGroupAddMemberにバグ

2011年01月25日 過去Blog
ABAddressBookに関するアプリを勉強していたのですが、ABGroupAddMember が機能せず、困っていました。 日本語サイトでは情報が見当たらなかったので、いろいろ海外のサイトを調べていると同じように困っている方が大勢いるようでした。 …
「iOS 4.2 sdkのABGroupAddMemberにバグ」をはてなブックマークに追加

NSAssert,NSAssert2

2011年04月13日 過去Blog
NSAssert 指定した条件が間違っていればlogに文字列を書き込む NSAssert2 指定した条件が間違っていればlogに引数2つの文字列を書き込む http://www.oomori.com/cocoafw/Foundation/NSAssert2/NSAssert2.html free raspberry ketones…
「NSAssert,NSAssert2」をはてなブックマークに追加
© graffiti on the web . All rights reserved. WordPress Theme by comfy