ブラウザからPHPスクリプトにアクセスして、PHPプログラムからsudoコマンドを実行する方法です。
私の場合は、手元のfedoraが動いているサーバで試してみましたが、「anysense-devel」さんの記事通りに実行出来ましたので、ご紹介、というか今後の自分のためにもメモしておきます。
以下、参照元「anysense-devel」さんの記事です。
ご存知の通りPHPからコマンドを実行するにはexec()やsystem()等を使えばいいんですが、Apacheに実行権限が無いファイルを扱う場合はsudoしてから実行する必要があります。
<?PHP $cmd = "echo 'password' | sudo -S ls /root"; exec($cmd, $output); print_r($output); ?>
みたいに-Sを付けてやればパイプでパスワードを渡すことが出来ます。
ここで入力するのはもちろんapacheが動いているユーザーのパスワードです。
apacheがどのユーザー権限で動いているかはhttpd.confのUserディレクティブとGroupディレクティブで確認できます。
因みにCentOS5.1でyumでapacheをインストールした場合はapacheというグループのapacheというユーザーとして動いています。
PHPスクリプト内のexec()関数で呼び出されたコマンドもこのユーザーとして実行されます。
以下、Apacheを実行しているユーザーをapacheと仮定して書きます。apacheは環境に応じて適当に読み替えてください。
sudoする際に渡すパスワードはapacheのものですが、デフォルトではapacheユーザーにはパスワードがありません。パスワードが無い場合sudoできませんので何でもいいのでパスワードを指定してあげましょう。
sudo passwd apache
次にapacheユーザーがsudoできるようにsudoersファイルを編集します。ルート権限で
visudo
と入力するとsudoersファイルを編集できますので、末尾に
apache ALL=(ALL) ALL
と追記します。さらに
Defaults requiretty
という行をコメントアウト(行頭に#を追加)して端末を持たないユーザーからのsudoを許可します。
これでapacheユーザーからsudo出来るようになりました。冒頭のPHPスクリプトへブラウザからアクセスして/rootの中身が見れたら成功です。